明治初期に、文部省によって翻訳、出版された、自然科学から人文学、工学、芸術学、体育・娯楽など、あらゆる分野にわたった百科全書というシリーズについての詳細な研究書です。百科全書は明治政府がどのように文明開化を成し遂げようとしていたのか、その一端が垣間見られる国家的プロジェクトといえますが、本書はそこに見られる西洋文明の日本への移植の困難や明治人の努力を、翻訳論の立場から見出そうとしています。 異文化間においてどのように、諸概念が理解され、また誤解されながら、移植され、日本が近代化していったのかを論じた重厚な研究書です。 明治翻訳史のみならず、近代日本の思想史、文化史、社会史の研究者の方、いかがでしょうか。 ほとんど読んでませんのでコンディションは良好で、綺麗な本です 「訳された近代 文部省『百科全書』の翻訳学」 長沼 美香子 定価: ￥ 5800 #長沼美香子 #長沼_美香子 #本 #語学／日本語