シルバー系の水色が爽やかな縮緬地に、絞り調の型染めで流水に舞う桜小花を表した、上品で大人可愛い小紋です。春の陽気で汗ばむような今頃の季節には袷用の名古屋帯で、5月下旬の初夏を思わせる季節になったら夏帯を合わせて、気軽なお出かけにぜひお召しいただければと思います。 一般的な着物ルールでは、6月と9月に単衣を着用するとなっていますが、単衣とは裏地を付けない仕立て方のことで、生地は袷と同じです。どんな生地でも単衣に仕立てることはできますが、やはり肌につかないシボのあるものが着心地が良く、紬なら塩澤、染め物なら縮緬をオススメします。 また、裏地(八掛)がありませんから、裾がめくれた時に生地の裏側が見えてしまうことになります。染め物の場合は表面に捺染されただけの裏白のものより、裏まで染料が浸透したものや両面染めのものがよいでしょう。 こちらは、しっかりと染められた上質の縮緬地で、軽くてさらっとした着心地が単衣仕立てにぴったりのお召し物です。 ◆身丈(背中心)　155.0cm 　　※肩からだと158.0cmあります。　 ◆袖丈　49.5cm ◆裄　68.0cm ◆前幅　25.0cm ◆後ろ幅　30.5cm ◆広襟　ホック式 ◆襟裏・背伏せ(正絹)付き ◆パールトーン加工 一部しつけ付きの未使用品。 画像では少し暗めに写っています。実物はもう少し明るく青みがかったお色目です。